夏のアユイングは9月にはほぼ終了し、海へ向かう事の多くなった休日はもっぱらサーフのジギングだった。
昨年末に良い型のメジロを七里御浜で釣ってからは青物とは疎遠になっていた。しかし毎週遠征するのも無理があるので淡水釣りのもう一つのお楽しみ、「タナゴ」を狙って滋賀県内を走り回る。
綺麗なカネヒラが今年も釣れた。また、婚姻色の出た美しい個体も釣れてくれたので満足して帰途につけた。
週を跨いで、近場のサーフへジグを投げに行ったがエイに散々振り回されたあげく、筋肉痛だけ残して去っていたり、沖のボイルに上手くタイミングが合ったと思ってヒットしたのは小振りのダツだったり(しかもスレ)と、 イマイチの釣果でしたが、4度目の七里御浜で念願のシオを釣り上げた。
43cm1.5kgの個体は20gのピンク色のジグにうま~く食いついてくれた。これで次の釣行にも張り合いが出来るというものだ。
最近の豪雨を避けて滋賀の知内川へアユイング出掛けた。
小鮎で有名な河川ではあるが流心の瀬で掛けたのは18.5cmの鮎。
地元の人の話では昔はこのサイズがもっと居たそうです。
ルアーはバス用シャッドをウエイトチューニングと、シリコンチューブで絡み防止策。
三重県南部に位置する広大な七里御浜でルアーを投げて青物を釣りたいなぁ・・と漠然と考えるようになったのは今年の秋・・。昨年購入した9.6フィートのショアジギングロッドだが、夏前、まさかの入院手術で今年の夏は一気に吹っ飛んだのだ。
退院してからは、体力作りと筋肉作りをせっせと行いハード系な釣りは避けていた。
10月下旬から熊野方面へ釣りに出ては七里御浜周辺で駐車できる場所探しや地元釣具店でのルアー購入を行っていた。浜に入っていざ釣り始めてても波が高くポイントまでルアーが届かず釣りにならない日々を送っていたが、何度か通ううちに釣りのできる日もあった。
12月21日夜明け前、いつものように暗いうちから浜へ出てキャストを繰り返す。カウントダウンしながら底まで沈めてから巻いてはフォールを行い、徐々にタナを上げて探っていく。ロッドティップが目視できるくらいの明るさになった頃、フォール中のルアーに何かが食らいついたようだった。合わせを入れた直後、ドラグは逆転しスプールからは官能的な音が聞こえた。正体は分からないがリールの悲鳴からそこそこの大物であることがわかった。
魚が走る時はロッドテンションは掛け過ぎずティップを倒して好きなだけ走らせる。動きが鈍ればポンピングを行いリールを巻くといった動作を繰り返す。こんなファイトは久しぶりで過去に九頭竜川でサクラマスをフライで釣った時の事をなぜかこの非常時に思い出した。
九頭竜川と違うのは、ここは広大なサーフなので回りを気にせず思い切りファイト出来た。
少し心配だったのは、いつも使っていた4000番台のスピニングリールに6号のフロロリーダーでなく、3000番台のリールに5号のフロロリーダーに変更し、PEは1号を使っていた。まぁ、よっぽど使い古したライン等ではないので大丈夫だと思っていたが。
近づいた獲物はまだ正体がはっきりしない。大型青物もヒラメもヒラスズキも釣ったことのない自分には全く見当がつかなかった。何とか波打ち際まで寄せて来て、波にさらわれそうな獲物をフィッシュグリップで掴むと一気に陸上へ引き上げた。
まだ薄暗い中の砲弾のような体形に感動しながらメジャーを当てるが、写真を見ると逆さまで当時の焦り様がよくわかる。。あとでちゃんと計測すると、72cm・2.2kg夢の初青物がメジロであったと感激した。そして口元にはがっつりとビーチウォーカーハウルが食い込んでいた。
30年近くフライフィッシング一辺倒で来て、随分と頭も固くなっていることだろうと考えていた矢先、初夏から盛夏にかけて思いもよらず入院するはめとなった。幸い発見が早かったので無事に退院してきたが、ああ、こんな風にタイムリミットは来るのかと現実を知らされて色んな事を考えるようになった。。。
それで、釣りに関してはもっと目を見開き、色々な釣りもやってみたいと思うようになって昨年ごろから淡水のタナゴ釣りを真面目にやるようになった。短い竿に細く繊細な仕掛けが老眼の進んできた眼にはやりにくいことも多いが、もともと凝り性の性格が幸いしてかズブズブと深みに嵌まって行く。
この近辺ではタナゴの存在が無いのかあっても絶対数が少ないのか全くお目にかかれない。釣ったこともないのに、「針外し」なんかを作ったりして気合だけは十分だ。
あまりにも釣れないので、琵琶湖周辺へ出かけると意外と簡単に釣れたので環境の違いに驚いた。
タナゴは種類も多いが、釣ってみたかったカネヒラがいきなり釣れたのでテンションも上がる。この初心者が狙っていた初めての魚を釣った感動は新鮮で最近忘れかけていたのかもしれない。
雄雌のカネヒラも釣れ、いかに綺麗な魚体に見せるかがこの世界の目標とする釣り人も多いそうだ。たしかに、水からあがったばかりの魚体はどんな魚でも美しいと思うし、感動は釣った人の特権である。
他にはヤリタナゴやマブナ、ウキゴリのような魚も姿を見せる。練り餌を使い小さな小川へこれまた小さな唐辛子浮きを投入すると小さいけれど美しい魚体を持った魚が現れることは病院のベッドで打ち沈んでいた自分にはもの凄い感動を与えてくれる。生きている実感は自然の中での遊びから沢山得られると思った。
ここのところ県跨ぎしていないという事は、岐阜県や長野県、はたまた福井県等の河川にフライを投じていない事になります(^^;
随分と食傷気味で気分も滅入っていた頃、ふと『鱚の天ぷら』が食べたいと頭をよぎった・・・。
30年近く前、よく伊勢志摩方面へ投げ釣りに出掛けていたが、道具一式はもう手元に無いので近くの釣り具量販店へ向かう前にネットで色々とお勉強をしてみると、すぐに興味が沸き上がり適当なタックルをそろえてみた。
いわゆる「ちょい投げ」スタイルで夏の鱚釣りに出掛ける。
県跨ぎをせずとも、県を南下して行けばたくさんのポイントが点在するのでその辺はありがたい。
南下すればするほど水質も良くなるので気分がいい・・。何十年ぶりかで購入した石ゴカイの感触も懐かしい。盛期の鱚のアタリは明確で楽しくなる。たまにゲストで色々な魚種が上がってくるのも面白い。
お目当ての鱚もそこそこ釣れて帰途に着いた。日焼け防止を守っているつもりだったが、わずかに覗いた足首がヒリヒリして今日の時間を物語っている。
ずいぶんと昔からお世話になっている、ハンディーパックネット社のインスタネット。腰に下げたケースからスパッと抜いて獲物を掬うことはそんなに無いけれども、いざと言うときの為にも絶対に外せないタックルの一つ。
ただ一つ、グリップ部分がプラスチックで質感がやや残念なこともあり、最近では銘木を使ってカスタムしたものが売りに出ている。まぁ、それなりのお値段がするので手が出るはずもなく、せいぜい、ネット部分を手編みするのが関の山だ。
ところがこのコロナ禍。休日に時間がそこそこ出来てくると、「いっちょ工作でもするか」ということになり、昔買った朴の木の板材を使ってあれこれ算段してみた。
既製品のインスタネットのグリップから型を取り、糸鋸で切り出す。
フレームの部分が上手く収まるように彫刻刀で削ってゆく。
一旦ボルトで締めて鑢やサンドペーパーで仕上げる。その後、半田ゴテを使い文字を焼きこむ。
薄めたニス(クリアー)を複数回縫って塗装する。
完成~(^^
ネット部分は昔編んだものを流用してみた。天然木は経年変化が楽しみですね。あとはいかに大きな鱒を掬いとるか・・・、それが一番難しいのです。。
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